NBA

R・フェルナンデス、「来季はNBAに戻りたくない」

ポートランド・トレイルブレイザーズのルーディ・フェルナンデスの代理人、アンディ・ミラー氏は、フェルナンデスは来季はヨーロッパでのプレイを希望しており、ブレイザーズとの契約が残る次の2シーズンは全休の希望を持っていることを明らかにした。




ブレイザーズのリッチ・チョーGMは、「チームとしてはフェルナンデスを含むトレードをいくつか検討しているが、チームにとって好条件のトレードがまだまとめられない」としている。




高い3ポイント成功率や、ベンチ出場にも拘わらず、覇気溢れるプレイでファンからの人気も高いフェルナンデスだが、昨シーズンは20試合を怪我で欠場。平均8.1得点、2.6リバウンド、2アシストに終わり、プレイタイムの減少にモチベーションの低下も感じられる発言をしていた。




フェルナンデスの発言に対して、ブレイザーズ側はコメントは出していない。

グリズリーズ新人のX・ヘンリー、契約交渉難航中

今年のドラフト12位でメンフィス・グリズリーズから指名を受けたザビエル・ヘンリーが、未だにチームとの契約で合意に達していない。

ヘンリー側は、ルーキーサラリースケールで定められた金額の120%の年俸で契約出来るオプションの行使を求めているが、グリズリーズ側は20%分を出来高ボーナスにする案を曲げていないという。

ヘンリーは、「エージェントとは毎日のように話をしているよ。彼は僕のコンディションがどういう状態かを気にかけてくれているんだ。とにかくチームと交渉を続けていると言っている。まだ結論には達していないけれどね」とコメントしている。

代理人のアーン・テレム氏の話によれば、グリズリーズはオールスターウィークエンドに開催される、ルーキーチャレンジへの出場や、残した実績を考慮してボーナスを与える条項を契約に盛り込むことを希望しているという。テレム氏は、サラリースケールが制定された1995年以降、ルーキー選手でボーナス契約を結んだのは、450人を超える選手中たった1人と話し、「チームと選手がポジティブな関係を築くための要素を、グリズリーズは提示していない」と語っている。

テレム氏によれば、ヘンリーも出来高ボーナスを含む契約へ合意する意思をみせているというが、今年のドラフトで指名された選手に対し、ボーナス契約をオファーしているチームはゼロと話し、グリズリーズの対応を疑問視している。

これに対し、グリズリーズGMのクリス・ウォーレス氏は、過去にチームがルーキー選手にボーナス契約を提示した前例が無いと認めながらも、時代と共に契約形態にも変化が起こっているため、今年はボーナス契約を提示することをチームで決断したとしている。

テレム氏は、ヘンリーがチームとの契約を最優先していることには変わりは無いと主張している一方で、1巡目12位で指名されただけの選手に相応しい契約を提示するよう、粘り強く交渉を続けていく構えをみせている。

交渉がまとまるまでの間、無所属の状態で吉報を待つだけのヘンリーは、グリズリーズに対しては感情的になっていないとしている。
ヘンリーは、「どのチームと契約しても、僕は自分のベストを尽くす。契約のことでゴタゴタしているけれど、コーチからは『これはオーナーとフロントの問題で、コーチやチームメイトは君にチームに加わってもらいたいと思っている』と言われた。チームから求められている以上、自分のベストを尽くして貢献したいと思っている」と話し、早期の問題解決を希望している。

同じくグリズリーズが1巡目に指名したグレイビス・バスケスも、ヘンリーと同様の理由で、正式契約には至っていない。

T・アリーザ、ホームと呼べるチームを探して

約1年2ヶ月前、トレバー・アリーザはキャリアを通してプレイするべき居場所を確保したと思ったかもしれない。だが、実際のところ、それは「ジャーニーマン」としてのスタートでもあった。

ロサンゼルス・レイカーズで優勝を経験した年のオフ、アリーザは5年契約でヒューストン・ロケッツへの移籍を決断した。しばらくロケッツの主力として活躍するかに思われたが、今オフ、4チーム間のトレードにより、ニューオーリンズ・ホーネッツに移籍。

総合力に優れるアリーザを獲得した代わりに、将来性抜群のPGダレン・コリソンを放出した背景には、チームの看板選手である、クリス・ポールの心を掴むためだったことが関係しているとみられている。

2012年のオフにはFAとなる権利を持っているポールは、今オフ、何度となく戦力補強をチームに求め、優勝するだけの姿勢をみせなければ、トレードを希望するという発言をしていた。

もしアリーザの加入が良い結果を生まなければ、コリソンを放出したことにより、チームは自らの手で首を絞めることになりかねない。
だが、今回の動きでポールの心を掴み、再契約までこぎつけることが出来れば、もしくは今後チームに必要な選手を集めることが出来れば、ホーネッツの未来は面白いことになるかもしれない。

ホーネッツは昨シーズン、過去3シーズンで初めてプレイオフ進出を逃した。プレイオフへの復帰、そして毎シーズン混戦となるウェスタン・カンファレンスで存在感を出すために、まずはアリーザの獲得を決断したのには、今後のチーム再建という目標があったからに他ならない。

GMのデル・デンプス氏は、「彼(アリーザ)には、単にチームの1ピースになってもらうために獲得したわけではない。今後チームが目指す方向の中心となることを期待している」と、大きな期待を寄せている。

今シーズンからチームの指揮を執るモンティ・ウィリアムスHCは、アリーザが昨シーズン1試合平均15得点を取るような役割を与えられ、それを忠実に実行した点を高く評価している。

2004年のドラフト2巡目でニューヨーク・ニックスから指名を受けたアリーザは、その翌年オーランド・マジックにトレードされ、2007年にレイカーズへと移籍し、優勝に貢献するまでの選手へと成長した。

まだ25歳のアリーザは、あと4年の契約を残しているため、しばらくはホーネッツでキャリアを送ることになる可能性が高い。

アリーザは、「自分のホームと呼べるようなチームの一員になりたいんだ。これまでも複数のチームでプレイしてきたけれど、しばらくはホーネッツの一員としてプレイしたい」と語っている。

チームUSA、アメリカで最後の練習試合でフランス代表に勝利!!

世界選手権優勝を目指すアメリカ代表が、フランス代表との練習試合に86-55で快勝した。

マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合は、チャウンシー・ビラップス(デンバー・ナゲッツ)が僅か15分の出場で、3本の3Pを含む17得点を獲得し、若い選手が多いチームを支えた。
33歳のビラップスは、2007年の北京オリンピック予選にも代表として出場。今回の代表チームの中で、唯一国際試合の舞台を経験しているベテランは、21歳の選手5人を含む若手が精神的なプレッシャーを感じると予想しているようだ。

ビラップスは、「ようやく世界選手権の始まりみたいなもの。テレビに映ることは関係ないだろうけれど、これからは精神的に厳しくなってくる。俺達はそれだけ大きな目標に向けてプレイするということ」とコメントした。

前半を終えて39-30とリードしていたチームUSAは、後半に入るとビラップスの3Pで、試合を通して初めてリードを二桁に広げる。その後タイソン・チャンドラー(ダラス・マーベリックス)のショットが決まり、再びビラップスが3Pを沈め、第3Q残り7分46秒の時点で47-34とする。
その後ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)、ルーディ・ゲイ(メンフィス・グリズリーズ)らの活躍が光り、第4Q序盤までに70-46と点差を広げ、試合の流れを決定づけた。

マイク・シャシェフスキー代表HCは、「後半からチームのプレイが落ち着いた。完璧になる必要はないし、全てのショットを決める必要もない」と、選手達に合格点を与えた。

アメリカでは最後の練習試合となったことについて、ゲイは「この時をずっと楽しみにしていた」と語った。

アメリカ代表は、ビラップスの他にゲイが19得点、デュラントが14得点を記録した。

デリック・ローズ(シカゴ・ブルズ)は、「今日の試合で良い感触を掴んだまま遠征に行ける」と話した。

現地16日にスペインのマドリードに出発するチームUSAは、現地でリトアニア代表と、前回大会優勝のスペイン代表との練習試合を予定している。その後アテネに向かい、ギリシャ代表との練習試合を行い、8月28日の開幕戦でクロアチア代表と対戦することになる。

フランス戦後、ジェフ・グリーン(サンダー)とジャベール・マクギー(ワシントン・ウィザーズ)がロスターからカットされたことが発表。現在ロスターには13人が登録されているが、開幕戦までに、あと1人が外れることになる。

今回の代表メンバーには、北京五輪で金メダルを獲得した12人は1人も参加していない。
若い選手中心で世界選手権制覇を狙うことに関し、デュラントは、「ビッグネームが参加していないから、僕らは試されていると思う。だからこそ自分達の実力を証明する必要がある。今日の試合は非常に良い内容だったよ」と、試合を振り返った。

対戦したフランス代表のボリス・ディーオウ(シャーロット・ボブキャッツ)は、「(アメリカ代表は)若い選手が多いチームだから、ビラップスが若手の父親代わりみたいなものさ」と語った。

この試合のMVPを獲得したビラップスは、「ガーデンでの試合で、こんなに声援を受けたのは初めてだ」と、笑顔をみせた。

US代表チーム、NYで紅白試合を行う

8月28日からトルコで始まる世界選手権に参加するUS代表チームが現地12日、ニューヨークで世界バスケットボール・フェスティバルを開始。その先頭を切ってニューヨークのラジオシティ・、ミュージックホールで紅白戦が行われた。


レブロン・ジェイムス、クリス・ポールドウェイン・ウェイド、アマレ・スターダマイヤーらがコートサイドに座り、24分という短いプレイタイム、Jay-Zの演奏が試合後に行われるなど、異例のセッティングで行われた試合は、本番を目前に控える選手達による真剣勝負の様相を見せた。


試合は前半はブルーチーム、ホワイトチーム合わせて39点に終わったが、低得点はディフェンスを強調するマイク・シャフェフスキーHCのシステムのせいだとも考えられた。


47-47の同点で後半が終わったため、サドンデス方式の延長戦突入となったが、レイジョン・ロンドのアリウープパスをタイソン・チャンドラーがダンクで叩き込んで、ブルーチームが49-47と勝利した。


アンドレ・イグドーラが11本中7本のFGを決めてブルーチームトップの15得点を挙げ、12本中4本のFGで10得点を挙げたケビン・デュラントと抜群のコンビを披露。前半スロースタートだったステフェン・カリーも、後半4本の3ポイントを決めて14得点を援護した。


負けたホワイトチームでは、ラマー・オドムがチーム最多の13得点をマークしたが、両チーム合わせて36本中7本の成功に終わった3ポイント、喫した30のターンオーバーと、課題も残した。


また10日に薬指を脱臼して11日の練習を休んだダニー・グランジャーはMRI検査の結果、骨折はしていないことが判明し、紅白戦にホワイトチームで先発出場。9本中3本のFG を決めて6得点を記録した。


代表チームは13日にニューヨーク・ニックスの練習場で選抜チームと紅白戦を行った後、マディソン・スクエア・ガーデンで14日に中国チームと、15日にフランスチームと対戦する。


週末後にロスターは15人から12人に絞られるが、カットされる3人も怪我人に備えて16日にヨーロッパに帯同し、マドリッドアテネでの3試合に参加する。世界選手権の最終ロスターは、選手権の始まる2日前までに提出する。

S・オニール、「セルティックスで有終の美を飾りたい」

ボストン・セルティックスと契約したシャキール・オニールの記者会見が、現地10日に行われた。11回優勝を飾ったビル・ラッセルのバナーの下でオニールは、「リーグ入りした時はラッセルの優勝回数と並びたいと望んでいた。それは叶わなくても、セルティックスでもう1、2回は優勝したい」と抱負を述べた。


既に4回優勝し、殿堂入りも確実なキャリアを築いているオニールだが、セルティックスとベテラン最低保障額で2年契約を結び、「優勝の願望がなかったら、ここには来ない。時間を無駄にするのは大嫌いだし、他の奴らの時間も無駄にしたくない。勝つことがすべてだ」と続けた。ハワイにいたケビン・ガーネットも戻り、会見に出席した。


オニールは昨シーズン、優勝を狙うレブロン・ジェイムスの助っ人としてクリーブランド・キャバリアーズに移籍したが、平均12得点、6.7リバウンドに終わり、チームはプレイオフ、セカンドラウンドで、セルティックスに敗退。またレギュラーシーズン中のセルティックス戦で親指を負傷し、2ヶ月間欠場した。


FAになったオニールは、当初は1シーズン800万ドルから1000万ドルで2年契約を模索中と報じられたが、関心を示したセルティックスはその金額に応じられず、ダニー・エインジGMは他のオプションを探していた。


だが契約するチームが狭まる中、オニールの方からセルティックスの条件を呑んで契約に至った。ドック・リバースHCがベンチ出場で限られたプレイタイムになると話した条件も受け入れた。リバースHCは、「シャックは他のビッグマンにはできないことが今でもできる。勝つためにはサイズが必要だ。これで穴を埋めることができたと思う」と期待する。


だが先発のケンドリック・パーキンスが膝を故障して手術し、少なくとも来季の前半は欠場するという状況下では、オニールの出番も増えることが予想される。控えのラシード・ウォーレスセルティックスがウェイブし、新たに獲得したジャーメイン・オニールと時間を分けてプレイすると考えられる。


2008年に17回目の優勝を達成したセルティックスは、昨季ロサンゼルス・レイカーズにファイナル第7戦で悔しい敗退を喫しただけに、新季にかける意欲は並々ならぬものがある。だがドウェイン・ウェイドレブロン・ジェイムス、クリス・ボッシュが揃ったマイアミ・ヒートを始め、レベルアップしたイースタン・カンファレンスをまず勝ち上がらなくてはならない。


オニールも「残された日々が730日ということも、自分がキャリアのどこにいるかも承知している。ベンチ出場でも構わない。あと少しで優勝できるチームの助けになって、優勝して有終の美を飾りたい」と意欲を述べた。

MLBタイガースのオーナーがピストンズ購入か!?

売却が検討されているデトロイト・ピストンズに対し、MLBデトロイト・タイガース、NHLデトロイト・レッドウィングスのオーナーのマイク・イリッチ氏が、新オーナーに名乗りを挙げていることがわかった。

イリッチ氏は、ピストンズデトロイトから他の都市に移転することを阻止するため、チーム購入に名乗りを挙げたことを明らかにしている。
「新聞でピストンズが街を離れる可能性があることを知って、耐えられないと思った。ピストンズは、この街を代表するプロスポーツチームだからね」とイリッチ氏。

ピストンズの現オーナー、カレン・デビッドソン氏は、チームの売却、もしくはパレススポーツ・エンターテイメントが所有する事業の売却を検討するとしていた。

死別した夫ビル・デビッドソン氏の後を引き継いだデビッドソン氏は、今シーズンが開幕する10月までに、売却手続きの完了を希望しているという。

イリッチ氏は、文書で「我々ならば、このフランチャイズ、そしてファンにポジティブな影響を与えることが出来る」と、購入に前向きな発言をしている。