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S・オニール、「セルティックスで有終の美を飾りたい」

ボストン・セルティックスと契約したシャキール・オニールの記者会見が、現地10日に行われた。11回優勝を飾ったビル・ラッセルのバナーの下でオニールは、「リーグ入りした時はラッセルの優勝回数と並びたいと望んでいた。それは叶わなくても、セルティックスでもう1、2回は優勝したい」と抱負を述べた。


既に4回優勝し、殿堂入りも確実なキャリアを築いているオニールだが、セルティックスとベテラン最低保障額で2年契約を結び、「優勝の願望がなかったら、ここには来ない。時間を無駄にするのは大嫌いだし、他の奴らの時間も無駄にしたくない。勝つことがすべてだ」と続けた。ハワイにいたケビン・ガーネットも戻り、会見に出席した。


オニールは昨シーズン、優勝を狙うレブロン・ジェイムスの助っ人としてクリーブランド・キャバリアーズに移籍したが、平均12得点、6.7リバウンドに終わり、チームはプレイオフ、セカンドラウンドで、セルティックスに敗退。またレギュラーシーズン中のセルティックス戦で親指を負傷し、2ヶ月間欠場した。


FAになったオニールは、当初は1シーズン800万ドルから1000万ドルで2年契約を模索中と報じられたが、関心を示したセルティックスはその金額に応じられず、ダニー・エインジGMは他のオプションを探していた。


だが契約するチームが狭まる中、オニールの方からセルティックスの条件を呑んで契約に至った。ドック・リバースHCがベンチ出場で限られたプレイタイムになると話した条件も受け入れた。リバースHCは、「シャックは他のビッグマンにはできないことが今でもできる。勝つためにはサイズが必要だ。これで穴を埋めることができたと思う」と期待する。


だが先発のケンドリック・パーキンスが膝を故障して手術し、少なくとも来季の前半は欠場するという状況下では、オニールの出番も増えることが予想される。控えのラシード・ウォーレスセルティックスがウェイブし、新たに獲得したジャーメイン・オニールと時間を分けてプレイすると考えられる。


2008年に17回目の優勝を達成したセルティックスは、昨季ロサンゼルス・レイカーズにファイナル第7戦で悔しい敗退を喫しただけに、新季にかける意欲は並々ならぬものがある。だがドウェイン・ウェイドレブロン・ジェイムス、クリス・ボッシュが揃ったマイアミ・ヒートを始め、レベルアップしたイースタン・カンファレンスをまず勝ち上がらなくてはならない。


オニールも「残された日々が730日ということも、自分がキャリアのどこにいるかも承知している。ベンチ出場でも構わない。あと少しで優勝できるチームの助けになって、優勝して有終の美を飾りたい」と意欲を述べた。