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チームUSA、アメリカで最後の練習試合でフランス代表に勝利!!

世界選手権優勝を目指すアメリカ代表が、フランス代表との練習試合に86-55で快勝した。

マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合は、チャウンシー・ビラップス(デンバー・ナゲッツ)が僅か15分の出場で、3本の3Pを含む17得点を獲得し、若い選手が多いチームを支えた。
33歳のビラップスは、2007年の北京オリンピック予選にも代表として出場。今回の代表チームの中で、唯一国際試合の舞台を経験しているベテランは、21歳の選手5人を含む若手が精神的なプレッシャーを感じると予想しているようだ。

ビラップスは、「ようやく世界選手権の始まりみたいなもの。テレビに映ることは関係ないだろうけれど、これからは精神的に厳しくなってくる。俺達はそれだけ大きな目標に向けてプレイするということ」とコメントした。

前半を終えて39-30とリードしていたチームUSAは、後半に入るとビラップスの3Pで、試合を通して初めてリードを二桁に広げる。その後タイソン・チャンドラー(ダラス・マーベリックス)のショットが決まり、再びビラップスが3Pを沈め、第3Q残り7分46秒の時点で47-34とする。
その後ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)、ルーディ・ゲイ(メンフィス・グリズリーズ)らの活躍が光り、第4Q序盤までに70-46と点差を広げ、試合の流れを決定づけた。

マイク・シャシェフスキー代表HCは、「後半からチームのプレイが落ち着いた。完璧になる必要はないし、全てのショットを決める必要もない」と、選手達に合格点を与えた。

アメリカでは最後の練習試合となったことについて、ゲイは「この時をずっと楽しみにしていた」と語った。

アメリカ代表は、ビラップスの他にゲイが19得点、デュラントが14得点を記録した。

デリック・ローズ(シカゴ・ブルズ)は、「今日の試合で良い感触を掴んだまま遠征に行ける」と話した。

現地16日にスペインのマドリードに出発するチームUSAは、現地でリトアニア代表と、前回大会優勝のスペイン代表との練習試合を予定している。その後アテネに向かい、ギリシャ代表との練習試合を行い、8月28日の開幕戦でクロアチア代表と対戦することになる。

フランス戦後、ジェフ・グリーン(サンダー)とジャベール・マクギー(ワシントン・ウィザーズ)がロスターからカットされたことが発表。現在ロスターには13人が登録されているが、開幕戦までに、あと1人が外れることになる。

今回の代表メンバーには、北京五輪で金メダルを獲得した12人は1人も参加していない。
若い選手中心で世界選手権制覇を狙うことに関し、デュラントは、「ビッグネームが参加していないから、僕らは試されていると思う。だからこそ自分達の実力を証明する必要がある。今日の試合は非常に良い内容だったよ」と、試合を振り返った。

対戦したフランス代表のボリス・ディーオウ(シャーロット・ボブキャッツ)は、「(アメリカ代表は)若い選手が多いチームだから、ビラップスが若手の父親代わりみたいなものさ」と語った。

この試合のMVPを獲得したビラップスは、「ガーデンでの試合で、こんなに声援を受けたのは初めてだ」と、笑顔をみせた。