NBA

来シーズン注目される選手15人―その3

■5.ヤオ・ミン(ロケッツ)
中国の最も有名な"輸出品"となったヤオ・ミンはNBAでプレイして8年になるが、82ゲームフルにプレイしたのはわずか2年。昨年は左足を骨折しシーズンを全休し、その前年も約半分欠場した。30歳になった今、また怪我をするのではという懸念はあるが、契約最終年となる来季、もしオールスターレベルのプレイを復活させ、トレバー・アリーザやケビン・マーティンにオープンスペースを作ることができれば、ロケッツはかなりのチームになれるだろう。

■4.JJ・レディック(マジック)
昨季のセルティックスとのイースタン・カンファレンス・ファイナルでは、昔のデューク大時代の姿を復活させ、オフにマジックがFAのオファーにマッチして引き留めるだけの価値を証明した。突如としてビンス・カーターの先発の地位を奪う存在になっており、HCの信頼も厚い。より細く俊敏になり、ドリブルからの得点能力もアップさせた。ディフェンスも評判ほど悪くはなく、マジック対ヒートの対戦では特に注目される存在になるだろう。

■3.ギルバート・アリーナス(ウィザーズ)
昨シーズン、ロッカールームに銃を持ち込んで出場停止となり、チームに大きな迷惑をかけたことを深く反省し、来季は改心して戻ってくるだろう。ルーキーのジョン・ウォールがいるにしてもチーム最高の選手ではあるが、ウィザーズとしては2月までにトレードに出したいと望んでいるかもしれない。

■2.グレッグ・オデン(ブレイザーズ
2007年のドラフト全体1位指名だが、1年目はいきなり膝を怪我して全休。その後も大した活躍はできず、期待外れが続く。リバウンドとブロック以外のスキル、特にオフェンス面での向上が望まれ、契約延長の期限が近づくこともあり、大金を払う必要性をチームに見せなくてはならない。現時点ではドラフト2位指名のケビン・デュラントに追いつくことは叶わず、ブレイザーズはデュラントを指名すべきだったと言われても仕方ない。

■1.レブロン・ジェイムス(ヒート)
自称"キング"は今やみんなのいじめられ役になった。嫌われる一番の理由はクリーブランドを捨て、街の夢を壊したからに他ならない。例えばニューヨークを捨てたのなら、ニューヨーカー以外は誰も悪意は抱かないだろう。レブロンにとって一番いいのは目立たないようにしていることだが、全世界がヒートの試合に注目している中、そんなことは可能だろうか。