NBA

注目のGM10人-その2

■5. アーニー・グランフェルド(ウィザーズ)
チームオーナーも変わり、新たな気持ちで臨む今シーズン。しかし、リーグ関係者の中には、「グランフェルド氏は過去の人物」という意見も多いとか。

だが、アントワン・ジェイミソンの高額契約を放棄することに成功し、今オフにはカーク・ハインリック、イー・ジャンリャン等、チーム再建に必要なピースを獲得。今年のドラフトでも、1位で即戦力のジョン・ウォールを獲得し、新生ウィザーズの体制が見えつつある。

残された仕事は、オーナーやファンに対し、ギルバート・アリーナスは残留させるだけの価値がある選手、ということを理解させることだけだ。

■4. ラリー・ライリー(ウォリアーズ)
新オーナー体制に切り替わった途端に、任を解かれる可能性もゼロではないが、過去10年間不遇の時を過ごしたチームを再建させることを目標としているはず。

ティーブン・ジャクソン、そしてジャマール・クロフォードという中心選手を、大した見返りもなくトレードで放出したことは失敗だった。しかし、代わりにキャップスペースを確保し、今オフはデイビッド・リーの獲得に成功。低迷するニックスで好成績を残したという点だけが気がかりだが、リー、モンタ・エリス、ステフェン・カリーという3人を中心としたチーム作りが求められる。

■3. ジョー・デュマース(ピストンズ)
7年前、大金を投入せずにラシード・ウォーレスを獲得し、見事優勝を果たした手腕は見事だった。

だが、FA市場を見誤り、1年早く巨額の資金を使い、ベンチタイプの2選手(チャーリー・ビラヌエバ、ベン・ゴードン)を獲得してしまった。
また、優勝を経験しているリチャード・ハミルトン、テイショーン・プリンスの2人は、トレード要員としては他チームにとって魅力的ではない。

チームオーナーが変われば解任ということにもなりかねないため、ここが正念場。チームを再建させるためには、トレードで軸となる選手を獲得するしかない。

■2. デイビッド・カーン(ウルブズ)
今年のドラフトで2人のガードを獲得するも、オフには同じくガードのルーク・リドナーを獲得する、ちぐはぐな補強を敢行。
また、これまでは期待以下の活躍に終わっているダーコ・ミラチッチを、ジャズに移籍したアル・ジェファーソンの代わりとして考え、マイケル・ビーズリー、マーテル・ウェブスターを何の考えも無いまま獲得する等、迷走ぶりばかり目立っている。

更に、リッキー・ルビオの去就も明確となっていないため、シーズン中に結果が出なければ、解任される危険は高い。

■1. パット・ライリー(ヒート)
レブロン・ジェイムス、クリス・ボッシュという超メインディッシュ級の選手を、ドウェイン・ウェイドと組ませることに成功。それに加えて、マイク・ミラーというベストなサポーティングキャストを獲得した。

今後ライリー氏が更なる補強プランを実行するかはわからないが、スーパースタートリオを結成したからには、優勝という結果以外は、全て批判の対象となることだけは確実だ。