NBA

2011年にFAとなる注目選手

NBA史上に残ると言われる今年のFA市場も一段落を迎えた。結果的にマイアミ・ヒートがトップ3と言われた選手の獲得に成功したが、このような結論に至るとは、2年前には誰もが想像もしなかっただろう。つまり、スター選手がFAとなる年の動きというのは、数年前から予想していても、得てしてシナリオ通りには進まないということでもある。

各チーム既に次なる大物FA選手獲得の為の対策を講じているところだろう。そこで、気が早いようだが、2011年の夏にFAとなる選手の中で、特に注目される選手をピックアップしてみたい。

■完全FA

カーメロ・アンソニー
仮にデンバー・ナゲッツからの3年6500万ドルという大型契約を受け入れず、来年のオフに現行の契約を破棄した場合、2011年にFAとなる選手の中でトップと位置づけられるはず。
労使協定が更新されるため、契約面での条件も変わってくるはず。そのため、アンソニー獲得を狙っているとされるニューヨーク・ニックス以外にも、名乗りを挙げるチームは多く出てくるとみられている。

トニー・パーカー
来年でNBAキャリア10年を迎えるフランス出身のパーカー。来年29歳になるパーカーだが、サンアントニオ・スパーズ残留が規定路線とされている。ジョージ・ヒルも、まだ数年はチームもパーカーを戦力として見るとしているが、他チームからすれば、チームが若返りに方向転換することを期待しているはずだ。

▼ヤオ・ミン
もし負傷した足が完治しなければ、2010-11シーズン終了後に引退を示唆している。しかし、まだまだ現役でのプレイを希望していることは間違いないため、今季の成績次第では、大型契約を勝ち取ることになるかもしれない。

ティム・ダンカン
一応このリストに名前は挙がっているものの、スパーズを離れることはまず無い。

▼デイビッド・ウェスト
チームメイトのクリス・ポールの動向次第で、今後の対応が変わるだろう。

シェーン・バティエー
完全にチームプレイヤーであり、ディフェンスにも優れるため、プレイオフ圏内のチームであれば、どのチームも欲しがる存在。

カロン・バトラー
大型契約を勝ち取るため、今季は結果を残したいところ。もし不調であれば、トレード期限までに放出されるかもしれない。

▼グレン・デイビス
より重要なポジションを希望するのか、それともケビン・ガーネットの控えとして活躍し、チャンスを待つのか。全てはビッグベイビー次第。

▼カール・ランドリー
昨シーズン途中にサクラメント・キングスに移籍したのは良かった。毎シーズン着実に成績を上げているが、サイズの割にリバウンド数が少ないのが弱点か。

▼JR・スミス
ナゲッツの6thマン。リズムに乗ったら止められない、オフェンスの起爆剤として評価が高い。

▼サーシャ・ブヤチッチ
個人としてはあまり評価の対象にはなっていない。ジョーダン・ファーマー、シャノン・ブラウンがレイカーズを離れたのは痛いかもしれない。

▼ジェイソン・リチャードソン
まだ30歳、そしてキャリア平均18点ということを考えれば、まだまだ脅威となり得るはず。

▼ザック・ランドルフ
2010-11シーズンでも平均21得点、12リバウンド級の活躍をみせることが出来れば、有力チームから声がかかるかもしれない。


■制限付きFA

▼マーク・ガソル
兄のパウ程洗練はされていないが、ハードにプレイする姿からは、パウと同等の成績を残す存在としてみられている。

▼グレッグ・オデン
怪我が多く、リスクを負ってまで獲得に乗り出すチームは無いとみられている。

▼アル・ホーフォード
チームの中心ではないが、欠かせない存在。ホークスがジョー・ジョンソンの引き留めに成功したのと同様に、ホーフォードの慰留にも務めるはずだ。

ジョアキム・ノア
カルロス・ブーザーがブルズに加わった以上、ディフェンスとリバウンドでの成長が見込める。チームが強力なフロントラインを崩すとは考え難い。

▼ジェフ・グリーン
ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルックに次いで、サンダーのNo.3はグリーンで間違いない。

▼マーカス・ソーントン
昨シーズン、ドラフト2巡目ルーキーながらも平均14.5得点を記録。1年目で評価を上げたウェス・マシューズと似たタイプかもしれない。

▼アーロン・ブルックス
ロケッツの中心的存在。ブルックスを中心としたチーム作りをするも良し、もしくは交換要員として大型トレードを実行するも良しな選手。

▼デアンドレ・ジョーダン
クリッパーズでの2年間では、大した実績を残せていない。しかし、身体能力の高いセンターであれば、各チームが興味を持つはずだ。