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M・バーンズ、レイカーズ加入のいきさつを語る

長期契約を望んでいたマット・バーンズが、ロサンゼルス・レイカーズと27日、1年170万ドルの契約を結んだ。一時トロント・ラプターズとの長期契約を結んだとされながら、その後レイカーズ入りを決めたいきさつについて、バーンズが語った。


「最初にコービー・ブライアントレイカーズ加入の可能性についてメールで打診した時、ブライアントは強い励ましの言葉をすぐに送り返してくれた」とバーンズは言う。そして何度かメールをやり取りした後、バーンズはブライアントの3連覇の夢を叶えるため、自身の長期契約の願いは先送りすることにした。


「コービーは『俺と戦おうって面と向かってくるクレージーな奴は、一緒にプレイできるだけ十分にクレージーな奴だ』って言ってたよ」と笑うバーンズは、トレーニング施設で9番の背番号をつけたレイカーズ・ゴールドのジャージーを披露した。


昨シーズン、オーランド・マジックで見事な活躍を残したバーンズは、この夏他チームと、より高額の契約を結べる可能性があった。サクラメント出身でUCLA大でプレイしたバーンズは、ゴールデンステイト・ウォリアーズでブレイクした2007年から、長期契約を求めていた。


だがトロント・ラプターズとの契約は御破算になり、また他のチームはすでに大金を投じての契約には乗り気でなかった。バーンズはここで、優勝リングを獲得できれば将来の契約に有利になると、考えを変えた。


レイカーズは既にリーグ最高の年俸総額を払っており、バーンズの行き先としてはあり得ないと思われた。だが加入を熱望したラジャ・ベルがユタ・ジャズを選んだため、コービーは過去数年間、パシフィック・ディビジョン内で互いに火花を散らしたタフなディフェンダーとして尊敬していたバーンズを強く推奨した。


レイカーズのミッチ・カプチャックGMは、「コービーは激しく競い合う選手を尊敬している。また、そういう尊敬する選手をチームメイトに置くことを望んでいる。彼は意識的に努力してもっとタフになろうとしているようだ」と説明する。


バーンズは以前、コービーが右手を怪我していた間に左手で練習する姿を見て、そのプロ意識に感銘を受けたと言う。「8年たって、練習以外は遂にあいつと相対することは終わった。これからはあいつが決勝打を決めてくれるだろう」と話す。


カプチャックGMはバーンズと契約するに当たって、570万ドルのミッドレベルサラリーキャップ例外条項を使うことにした。うち400万ドルは既に7月に控えのPG、スティーブ・ブレイクとの契約に使用していたため、バーンズの市場価値としても満足の行く額とはならなかったが、2年目はプレイヤーオプションとなり、バーンズは強豪レイカーズでの1年の経験を来年のFA市場で試すこともできるだろう。そうなれば、今度こそ、長期契約を狙うはずだ。