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湘北vs綾南の練習試合

湘北vs綾南の練習試合

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スラムダンクから学ぶ勝つためのバスケテクニック  vol.1】  

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 伝説のマンガ、「スラムダンク」からバスケットボールで試合に勝つため
 のテクニックについてかつて大学バスケで日本一になったチームに所属し
 ていた私が玄人の目から解説をしています。
 バスケをうまくなりたい方や指導者の方には必見。
 心理面を中心に描きますので、誰にでも即実践できるテクニック集です。

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【今日の玄人テクニックシーン】

 「湘北vs綾南の練習試合。スラムダンクでの初のゲームから・・・・
  終盤に湘北は安西監督の指示で、綾南のエース仙道に流川・桜木の
  ダブルチーム。その状況下で仙道は華麗に2人のディフェンスを
  抜き去るというシーン」   

  by スラムダンク完全版 #4 P208〜209
 

【“一歩先を行くテクニック”へのヒント】
 
 スピードがあって、背の低い選手は必然的にドリブルでディフェンスを
 抜き去る資質があるといえるでしょう。

 しかし、このシーンの仙道のプレーのポイントは、ダブルチーム
 攻めあぐねている仙道に対して、越野がボールをもらいに来る瞬間を
 フェイントとして利用しています。

 ダブルチームを受け、スペースも狭い中で、抜くことが困難と感じたのは
 実はディフェンスをしている桜木の方でした。
 
 越野がサポートに来たことを逆手にとった仙道は、抜くことを諦めたか
 のような素振りを一旦見せます。

 その仙道の姿を見た、桜木はほんの一瞬気を抜いてしまい、ディフェンス
 の姿勢を崩し、腰が高くなってしまうのです。

 恐らく、仙道はそれでも桜木が気を抜かなければ、越野にボールを渡して
 組み立て直したでしょうが、そこは仙道、すかさず桜木のいるサイドから
 カットインで抜き去ります。

 このスキルはチェンジオブペースと言いますが、ここでのポイントは越野
 をおとりに使っていること。

 ドリブルで突破しようとしているときは、当然ディフェンスも集中し、
 抜かせまいとステイロー(腰を低くした状態)でディフェンスをしますが、
 オフェンスが諦めた素振りを見せたり、パスを探したりする瞬間は、
 本能的に気を抜いてしまうことが多いです。

 いわゆる、攻めてる振りや攻めることを辞めた振りというのは、相手を
 突破するときに非常に有効なテクニックとなります。

 日頃のプレーでも、攻めてる振りや攻めることを辞める振りといった
 相手の心理を揺さぶるカタチでのチェンジオブペースを利用してみて
 ください。
 
 ドリブルのスキルやスピードがなくとも、ディフェンスを効果的に抜き去る
 ことができるテクニックです。